<浜のケーススタディハウス>
構成は、房総民家の「田の字」プランを現代的に解釈、コンパクトで使いやすい計画とし「浜のケーススタディハウス」を目指しました。
「田の字」の周囲に、スロープ・玄関とデッキの下屋空間を配し、日本家屋の深い軒の出を表現、夏涼しく冬暖かいパッシブソーラー的機能を加味しました。
スロープラインと列柱は正面ファサードにアクセントをつくり、個性ある表情を作り出しました。
外壁は「田の字」本体を打放し、外周部を漆喰とし、軒は構造用合板・登り梁表し、列柱は5寸角で存在感を出しました。
木部は海風の耐候性も加味して全て黒塗装とし、全体としてモノトーンでシックにまとめました。
内部は「田の字」の一角を水回りとし、リビングからのバリアフリー・アクセスを容易にしました。
リビングは寝室・玄関・デッキと一続きの空間とし、開放的で「大きなワンルーム」を目指しました。
外部同様、構造用合板・登り梁表しとし、天井仕上げの手間を省き、力強い木組みを表現しました。
内壁は漆喰、床は桧材無垢板張りとし、全体として白壁と木をバランスよく配置しました。
素材本来の色彩でシックにまとまり、やわらかい温かみのある住まいに仕上がりました。
概要
所在地 千葉県山武郡横芝光町
設計 青戸信雄建築研究所
施工 秋葉建設
延床面積 70.38u
構造 木造軸組平屋建て
リビングは玄関・デッキとバリアフリーで一続きの空間
力強い木組みが大きなワンルーム空間を包む
スロープ・デッキが印象的なアプローチ
寝室・水回りもバリアフリーアクセス 寝室よりリビングを見る
外観 白壁・列柱・スロープが個性ある表情を作り出す
露地的な雰囲気の下屋空間